【タルイカ(ソデイカ)、こんな迷いありませんか?】バッチリ解決します!
- 専用タックルを買わないとダメ?
- スッテは何gの何色を選べばいい?
- アタリってどう出るの?どう取るの?
- 釣れたけど、どうやって食べるのが正解?
タルイカ(正式名称ソデイカ)は、胴長1m・重さ10kgにもなる日本海のモンスターです。1杯掛ければブリのような強烈なジェット噴射が味わえます。
そして嬉しいことに、タルイカ(ソデイカ)狙いに専用タックルはほぼ不要です。青物ジギングの道具をそのまま流用して、スッテだけタルイカ用に替えれば成立します。
伊勢湾ジギング歴15年のアングラーが、福井・小浜沖で実際に7杯を獲ったタックル・釣り方・そして「一度冷凍すると甘みが増す」という食べ方まで、実釣ベースで解説します。
- タックルは青物ジギングの流用でOK。買い足すのはスッテだけ
- スッテは180g前後・グロー系が基準。フロントバランス設計だとフォールのアタリが取りやすい
- アタリは①フォール中と②ロングステイ中の2パターン」
- カンナに返しがないので、テンションを一瞬でも抜くとバレる(ポンピング厳禁)
- タルイカはつがいで行動するので、1杯釣れたらそのタナに即投入
- ✅ 結論:釣った後は一度冷凍する。そのまま刺身にすると硬くて旨味が出ません
①タルイカ(ソデイカ)とは?シーズンとエリア
タルイカの正式名称はソデイカ。日本海側では「タルイカ」の呼び名が定着していて、福井県では10月末〜11月がシーズンの開幕です。胴長1mクラスまで育つ日本国内最大級のイカで、10kgを超える個体も上がります。
主戦場は、京都府・経ケ岬から福井県・越前岬を結ぶ水深200mライン。ナイトジギングで狙うのが一般的です。
私が実際に釣ったのは福井県・小浜港から出船した11月中旬。水深はおよそ150m、アタリが出たタナは80〜100mでした。サイズは4〜8kg、大きいもので全長90cmほどです。
「行けば釣れる」イカではないことは先に書いておきます
正直にお伝えすると、タルイカはボウズも珍しくない釣りです。群れの回遊に当たるかどうかで結果が大きく変わり、毎回群れに当たるわけではありません。
私自身、3回出船して合計7杯。1回の釣行で最も釣れた日で4杯でした。逆に言えば、当たった日は1回で複数杯が現実的ということでもあります。この振れ幅を知っておくと、当たらない日にも落ち着いて竿を出せます。

②タックルは「ジギング流用」でいい
タルイカに専用タックルは要りません。青物ジギングのタックルをそのまま持ち込み、スッテだけタルイカ用に替えれば成立します。これがタルイカ入門のハードルを大きく下げてくれます。
私が実際に使ったのは、次の組み合わせです。
| 項目 | 実際に使ったもの | 流用の考え方 |
|---|---|---|
| ロッド | メジャークラフト ジャイアントキリング GK1-B60ML | 青物ジギング用のベイトロッド。180g前後を扱えるMLクラス |
| リール | シマノ オシアコンクエスト 300HG | ベイトリール。150m以上巻ける番手なら流用可 |
| PEライン | 2号 | 1.5〜2号が目安。深場を釣るので300m前後巻いておくと安心 |
| リーダー | シーガー プレミアムマックス ショックリーダー 8号 | フロロ8号前後。イカの触腕と重量に耐える太さ |
ポイントは「水深150m前後を、180gのスッテで釣り切れる強さがあるか」だけです。青物ジギングを普段やっている方なら、手持ちのタックルでそのまま挑戦できます。
タルイカ釣行で実際に使ったタックル
ロッド
リール
PEライン
- ロッドの選び方:ジギングロッドおすすめ・選び方
- ベイトリールの選び方:ジギングのベイトリールはこれでいい
- PEラインの号数:ジギングPEラインの号数とおすすめ
- リーダーの選び方:ジギングリーダーの選び方・おすすめ
③スッテの選び方:180g・グロー系が基準

タルイカ用スッテは、180g前後・グロー系を選んでおけば間違いありません。150〜200gが一般的なレンジで、水深200m近い深場を釣るため、軽すぎると底が取れません。
カラーはクリア系・グロー系が定番です。私は「オールグロー」を使い、しっかり結果が出ました。ナイトゲームなので、光るカラーが基準になります。
🔴 形状で「アタリの取りやすさ」が変わります
見落とされがちですが、ここが釣果を分けます。 フロントバランス(前方重心)設計のスッテは、フォールが速く安定するため、フォール中のアタリが明確に出ます。私の釣果もフォール中のヒットが7杯中4杯で、形状の効果を実感しました。
ANISAKIS(アニサキス)タルブリッド 180g
タルイカ・ソデイカ専用に設計された、フォール重視のスッテです。
- メリット:180mm/180gのタルイカ・ソデイカ専用スッテ。フロントバランス(前方重心)設計により、素早く安定したフォールスピードを生み出します。深場でも姿勢が乱れにくく、狙ったタナへ最短で入ります。ハンチャングロー・チャートグローなどグロー系のカラー展開が揃っているのも、ナイトゲームのタルイカに最適です。
- ここが買い!:私が実際に小浜沖で使い、フォール中のアタリを何度も取れた1本です。フォールでアタリを出したい人、まず1本を確実に決めたい人に。
※タルブリッドは店舗によって取扱いが分かれます。見つからない場合は、180g前後・グロー系・前方重心という条件で選べば代用できます。
④釣り方:フォールとロングステイの2パターン
タルイカのアタリの取り方は、大きく「フォール中」と「ロングステイ中」の2つです。この2つを覚えれば、あとは船長の指示ダナに合わせるだけで戦えます。
パターン①:フォールで獲る(アタリが繊細)
- スッテをフォールさせ、途中で一度止めて大きくシャクる
- 再びクラッチを切ってフリーフォール
- サミングで糸フケを確認
- フォールが止まったら即アワセ。これでノっています
アタリは「落ちていたスッテが、急に落ちなくなる」という出方です。派手な引ったくりではないので、慣れるまでは見逃しがちです。
パターン②:ロングステイで獲る(アタリが明確)
- 船長指定のタナで2〜5分ステイさせる
- 反応がなければ5m巻いて再びステイ
- タルイカがいれば竿が一気にしなります
こちらはアタリがガッツリ出るので初心者でも分かりやすい方法です。まずはロングステイで1杯獲って、慣れてからフォールに挑戦するのが近道です。
【失敗談】フォールのアタリが取れなかった話
最初はフォールのアタリがまったく取れませんでした。「糸が止まっている」と気づいた頃には、もうバレている——これを何度も繰り返しています。
コツを掴むまで少し時間がかかりましたが、サミングしながら「落ち続けているか」だけに集中すると分かるようになります。ロングステイのアタリは明確なので、最初はロングステイ中心で組み立てるのが現実的です。
⑤やり取り:返しのないカンナとの戦い
ここがタルイカ最大の注意点です。
🔴 タルイカ用スッテのカンナ(イカ針)には返しがありません。テンションを一瞬でも抜くと、その場でバレます。
ヒット後の流れ
- ノッた瞬間、一気にジェット噴射が始まりドラグが出ます
- これを竿で受けて耐える
- ジェット噴射が収まったらゴリ巻きで寄せる
ブリのような強烈な引きが味わえるのが、タルイカの一番の魅力です。
🔴 絶対にやってはいけないこと:ポンピング
私が実際にやらかした失敗です。 魚と同じようにポンピング(竿を起こして巻き取る動作)をすると、竿を倒した瞬間にテンションが抜けてバレます。
竿を一定の角度でキープしたまま、テンションを掛け続けて巻き続けるのが正解です。これはイカメタルでもまったく同じで、テンションが抜けた瞬間にバレるのはイカ釣り共通の鉄則です。
→ 同じテンション管理の話は福井のイカメタル入門 でも解説しています
⑥つがいの習性を使って連続ヒットを狙う
これを知っているかどうかで、釣果が変わります。
タルイカはつがいで行動しているため、1杯釣れたら、その近くにもう1杯いる可能性が高いです。
具体的な立ち回り
- 誰かが釣り上げたら、すぐにタナを聞く
- そのタナへ即座にスッテを送り込む
- 追い食いを狙う
船中で1杯上がった直後の数分間が、その日いちばんのチャンスタイムです。私は締める作業を後回しにして、まず投入を優先していました。獲物を足元に置いたまま、次の1杯を狙いにいくイメージです。

⑦【FisheaterLab流】釣った後:一度冷凍すると甘みが増す
ここがタルイカで最も知られていない、そして最も大事なポイントです。
🔴 タルイカは、釣ってすぐ刺身にすると身が硬く、ゴムのような食感で旨味が感じられません。一度冷凍してから解凍すると、身が柔らかくなり甘みが増します。
私は最初、釣りたてをそのまま刺身にして食べました。結果は正直、期待外れ。硬いだけで甘みがまったく出ませんでした。冷凍を挟んだ途端に別物になります。冷凍によって繊維が壊れることで、食感と甘みが変わるのだと思います。
締め方
タルイカは、釣り上げたあと足元に置いておけば自然に締まります。きちんと締めたい場合は、通常のイカと同じ方法で締めることもできます。
ただし前述のとおり、つがいを狙うなら締めるより次の投入を優先するのが実戦的です。
持ち帰り方(クーラーに入りません)
4杯釣った日は、クーラーボックスに入り切りませんでした。頭・足と胴を切り分けて持ち帰っています。
タルイカは全長90cm級になるので、丸ごと入るクーラーはまず持っていないと考えてください。船上で捌けるナイフと、切り分けたものを入れる袋を用意しておくと安心です。
▶クーラー選びはジギング用クーラーボックスの選び方 を参考にしてください
食べ方
- 持ち帰ったら柵に分ける
- 一旦すべて冷凍する
- 解凍して刺身やイカフライに
甘みの乗った刺身は、スーパーでは絶対に買えない味です。イカフライにすると身の厚みが活きて、こちらも絶品でした。
釣った魚の締め方・持ち帰り方全般は釣った魚の締め方・血抜き・持ち帰り方

※写真はイメージです
よくある質問
- タルイカ専用のロッドやリールは必要ですか?
不要です。青物ジギングのタックル(ベイトロッドML前後+ベイトリール+PE1.5〜2号+フロロ8号)をそのまま流用できます。買い足すのはスッテだけで始められます。
- スッテは何gを選べばいいですか?
180g前後が基準です。150〜200gが一般的なレンジで、水深200m近くを釣るため軽すぎると底が取れません。
- カラーは何色がいいですか?
グロー系・クリア系が定番です。ナイトゲームなので光るカラーが基本になります。乗合船では、他の人と違うカラーを入れると差がつくこともあります。
- アタリはどう出ますか?
2種類あります。フォール中は「落ちていたスッテが急に落ちなくなる」という繊細な出方、ロングステイ中は「竿が一気にしなる」明確な出方です。慣れるまではロングステイ中心がおすすめです。
- なぜバレやすいのですか?
スッテのカンナに返しがないためです。テンションが抜けた瞬間にバレます。魚のようなポンピングは厳禁で、竿の角度を保ったまま巻き続けてください。
- 釣ったらすぐ刺身にしていいですか?
おすすめしません。釣りたては身が硬く旨味が出にくいです。一度冷凍してから解凍すると、身が柔らかくなり甘みが増します。
- シーズンはいつですか?
福井県では10月末〜11月に開幕します。日本海側の水深200mラインが主戦場です。
まとめ:タルイカ攻略の6つのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| タックル | 青物ジギングの流用でOK。買い足すのはスッテだけ |
| スッテ | 180g前後・グロー系。前方重心ならフォールのアタリが取りやすい |
| アタリ | ①フォール中(繊細)と②ロングステイ中(明確)の2パターン |
| やり取り | 🔴 カンナに返しがない=テンションを抜かない。ポンピング厳禁 |
| 習性 | つがいで行動。1杯出たらタナを聞いて即投入 |
| 釣った後 | 🔴 一度冷凍する。そのままだと硬く、冷凍すると甘みが増す |
タルイカは、当たり外れのある釣りです。それでも1杯掛ければブリのような引きが味わえて、持ち帰れば家族が驚く一皿になります。
「釣って、食べるまでがジギング」です。特に一度冷凍するというひと手間だけは、ぜひ試してみてください。同じイカとは思えない甘さになります。日本海のモンスターとの一戦を、ぜひ楽しんでください!
