- 釣りのジャンルごとに買い直すのはもったいない
- 買ったボックスに合うケースが見つからず、探すのに疲れた
- 最初は足りていても、道具が増えたときに拡張できない
- 船の上で道具を探す時間が惜しい
結論から言うと、本体は「ケースのメーカー」で選んでください。それだけで、合うケースを探す手間がなくなります。
伊勢湾ジギング歴15年、夏には福井へ通ってイカメタルもやるアングラーが、実際に組んだ中身をそのまま公開します。
▶ 構成を先に見る
- 本体は「ケースのメーカー」で選ぶと、合うケースを探す手間が消える
- イカメタルはバケットマウス1つに、この中身で足りる
- BM-51L は鉛スッテがきれいに収まる。200gのジグも入るのでジギングにも回せる
- 浮きスッテの小さいものは取り出しにくい。ここは浅い VS-3010ND に分ける
- ロッドスタンドは片側に2本。竿先を気遣う範囲が狭くなる
- 結論:メイホウのバケットマウス BM-7000 に、同じメイホウのインナーストッカーを組む
結論:本体は「ケースのメーカー」で選ぶ
タックルボックスは、本体だけで選ばないでください。中に入れるケースを作っているメーカーの本体を選ぶ。これだけで、あとの手間が変わります。
理由はシンプルです。同じメーカーなら、サイズの合うケースが必ず用意されているからです。
私はメイホウのバケットマウス BM-7000 を選びました。同じメイホウからインナーストッカーが何種類も出ているので、迷わず組めます。

| 役割 | 使っているもの |
|---|---|
| 本体 | バケットマウス BM-7000 |
| 仕切り(鉛スッテ・TGスッテ) | インナーストッカー BM-51L |
| 仕切り(小物) | インナーストッカー BM-L |
| 浮きスッテ | VS-3010ND(BM-L の中に入れる) |
| 外付け | ロッドスタンド BM-300 Light × 2本 |
| 土台 | マルチホルダー BM-30 × 2個(ロッドスタンド1本につき1個) |
| スッテ置き | スクイッドホルダー BM |
| 小物の一時置き | トレイ BM-S |
なぜ「ケースのメーカー」で選ぶのか

よくあるのが小物ケースとタックルボックスのサイズが合わないこと。
幅は合ったのに高さが足りない。2つ並べると隙間が空く。ぴったりの品番を探して、レビューを読んで、それでも現物を見るまで確信が持てない。これに結構時間を費やしていきました。
同じメーカーで揃えることで、この工程がまるごと消えます。メーカーが「この本体にはこのケースが入るように」作成しているから。
私はボックスとケースをメイホウで揃えています。他のメーカーに飛び抜けて便利なものがあれば、そのときは例外です。ただ基本は揃える。サイズ感が合うぶん、あとの手間が減るからです。
バケットマウス BM-7000 を選んだ理由
大きさ・座れること・あとから拡張できること。この3つで選びました。
他ジャンルの釣りでも入る大きさ
イカメタルだけを考えるなら、もっと小さい箱でも足ります。ただ私はジギングにも行くので、ジグが入る深さが必要でした。
BM-7000 は容量が大きく、釣りのジャンルを変えても中身の入れ替えだけで対応できます。箱を買い直さずに済みます。
ここで1つ、箱のサイズを決める前に知っておいてほしいことがあります。インナーストッカー BM-51L をシステム収納できる本体は、BM-9000・BM-7000・VS-7095N です(メイホウ公式のBM-51L仕様。この3つには2個まで収まります)。これより小さい箱を選ぶと、この組み方ができません。

船の上で座れる
バケットマウスは、フタの上に座れる強度があります。船の座席が埋まっているとき、これが効きます。
道具箱と椅子を別々に持ち込む必要がなくなるので、荷物が1つ減ります。
あとからカスタムできる
側面にレールが付いていて、あとからパーツを足せます。これが決め手でした。
買った時点で完成しているものより、あとで足せるもののほうが長く使えます。道具は増えるからです。

イカメタルの中身|BM-51L に入れるもの、入れないもの
インナーストッカー BM-51L には、鉛スッテとTGスッテを入れています。
細長いマスに1本ずつ立てて並べられるので、鉛スッテはきれいに収まります。号数を替えたいときに、目当ての1本をすぐ抜けます。号数の考え方は鉛スッテの号数とタングステンの使い分けで解説しています。

200gのジグも入ります


スッテ用のサイズですが、200gのメタルジグを入れてみたところ、ちょうど収まりました。
伊勢湾のタチウオジギングで使うのは200gが中心なので、そのままジギングにも回せます。イカメタル専用と決めなくていい、ということです。
ここが「本体もケースも同じメーカーで揃える」ことの効きどころです。釣りのジャンルを変えても、中身を入れ替えるだけで済みます。
浮きスッテは浅いケースに分ける
実際に入れてみて分かったことがあります。浮きスッテの小さいものは、取り出しにくいのです。
鉛スッテは重さがあって指でつかめますが、小さい浮きスッテはマスの中で寝てしまい、爪で引っかけることになります。暗い船の上でこれをやると、時間を取られます。
なので浮きスッテだけ、VS-3010ND に移します。205×145×40mm の浅いケースで、可変仕切板が12枚付くので、浮きスッテの大きさに合わせて区画を作れます。深いマスに落とし込まず、浅く寝かせて並べる形にすれば、つかむ動作が変わります。
このケースを選んだ理由は、大きさがちょうどいいからです。BM-L の中にそのまま収まります。
つまり箱の中はこうなります。バケットマウスの中に BM-L があり、その BM-L の中に VS-3010ND が入る。入れ子です。浮きスッテだけを持ち出したいときは、この浅いケースごと抜けます。
色や号数の選び方は浮きスッテの釣れる色と号数の選び方にまとめています。
ここでも、本体をメイホウにしておいたことが効きました。あとから入れ物が1つ必要になっても、同じメーカーの中から選ぶだけで済みます。寸法を測り直したり、合うものを探し回ったりする作業が発生しません。
カタログのサイズ表だけでは分からない部分です。ストッカーを選ぶときは、入れるものの「大きさ」だけでなく「つかみやすさ」も見てください。
| ストッカー | 入れるもの |
|---|---|
| BM-51L | 鉛スッテ・TGスッテ |
| BM-L | リーダー・完成仕掛け・プライヤー・スナップ |
| VS-3010ND(BM-Lの中) | 浮きスッテ |
小物用のストッカー|BM-L に仕掛けまわりをまとめる
BM-L に入れるのは、リーダーや完成仕掛け、プライヤー、スナップです。
仕掛けまわりを1つにまとめておくと、組み替えのときにこの箱だけ開ければ済みます。船の上で開ける箱が少ないほど、手が止まりません。



BM-51L が細長いマスで「立てて並べる」形なのに対して、BM-L は仕切り板を動かせるので「まとめて入れる」形です。この違いで役割を分けています。
外付け|ロッドスタンドは片側に2本
ロッドスタンドは2本とも、同じ側に付けています。左右に振り分けていません。
理由は、竿先を気遣う幅を狭くするためです。両サイドに立てると、船の上で気を配る範囲が広がります。乗り込むときに引っ掛けたり、隣の人のロッドに当ててしまうこともあります。
片側にまとめておけば、注意する場所が1か所で済みます。

サイドのレールにはルアーホルダーも付けられますが、イカメタルでは使いません。
代わりに付けているのがスクイッドホルダーBMです。スッテを最大3個まで挿せます。
ただし、ロッドスタンドの前に付けるにはマルチホルダーBM-30が必要です。ロッドスタンドそのものには差込口がないので、BM-30を土台としてかぶせて、その正面や側面にホルダーを挿す形になります。ロッドスタンド1本につきBM-30が1個。私は2本立てているので2個使っています。

スクイッドホルダーは「転がさない」ための道具
予備の竿にスッテを付けたまま、ロッドスタンドに立てておくことがあります。このとき、ラインの先のスッテは床に垂れたままになります。
船が揺れると、スッテの重さでゴロゴロと転がります。うるさいだけならまだいいのですが、問題はそこではありません。
竿とスッテはラインでつながっています。スッテが転がるたびにラインが引かれ、穂先が引っ張られて曲がります。そのまま強く引かれれば折れます。転がったスッテが隣の人に当たることもあります。移動中は船が一番揺れるので、ここが危ないです。
スクイッドホルダーは、そのスッテを挿しておく場所です。3個まで入ります。竿に付けたまま、ここに挿しておけば転がりません。
付属のゴムバンドは片方を外せる作りになっているので、船べりの手すりに通しておくこともできます。移動の間だけそこに預ける、という使い方もできます。
トレーで快適に仕掛けの変更を
もう1つ、トレイBM-Sも付けています。スッテを付け替えるときの一時置き場です。
困るのは、置き場所がないことです。タックルボックスの上にスナップを置いておくと、揺れで落ちます。かといって中にしまうと、次に使うときにまたフタを開けることになります。付け替えのたびに開け閉めするのは、地味にわずらわしいです。
トレイがあれば、そこに置くだけで済みます。フタを開ける必要がありません。ライトも一緒に置けます。
こちらもBM-30に挿せますし、バケットマウス本体のレールにも直接付けられます。

ロッドスタンド(BM-300Light)組み立て方







道具箱と、持ち帰りの装備は分けて考える
タックルボックスは道具を運ぶ箱です。釣ったイカを持ち帰る装備は、これとは別に必要になります。
イカは氷や真水に直接触れると身が白く濁ります。だから持ち帰りは、クーラーとイカトロ箱の組み合わせで考えることになります。
つまり船に持ち込むのは、タックルボックスとクーラーの2つです。ここを最初に理解しておくと、当日の荷物で迷いません。
イカトロ箱の選び方は鮮度を守るイカトロ箱と釣果が上がる小物で解説しています。クーラーのサイズはジギング用クーラーボックスのサイズ別の選び方が参考になります。
もう1つ箱があるなら|釣具以外を入れる
すでに別のタックルボックスを持っている方は、役割を分けると両方活きます。
私はバケットマウスに釣具だけを入れ、もう1つの箱には釣具以外を入れています。防寒具、雨具、サングラス、船上で食べるもの。夏場の食べ物はクーラーに入れますが、それ以外はこちらにまとめています。
分けておくと、釣具の箱を開ける回数が減ります。暗い船の上で、必要なものだけに手が届くようになります。
これから買う方は、まず1つで足ります。2つ目は「もう持っているなら活かす」という話です。
よくある質問
- インナーストッカーは何個買えばいいですか?
まずは2個です。鉛スッテ用に BM-51L を1個、小物用に BM-L を1個。浮きスッテを持つなら、浅い VS-3010ND を足して3個になります。
- BM-51L にジグは入りますか?
入ります。200gのメタルジグを試したところ、ちょうど収まりました。イカメタル専用と決めずに、ジギングにも回せます。
- 浮きスッテを BM-51L に入れてはいけませんか?
入りますが、小さいものは取り出しにくくなります。マスの中で寝てしまい、爪で引っかけることになるためです。暗い船の上では、それだけで手が止まります。
- ロッドスタンドは1本でもいいですか?
1本でも使えます。ただし2本立てられると、仕掛けを替えるときにもう1本を置く場所に困りません。付けるなら同じ側にまとめてください。
なお BM-300 Light は1本入りです。2本立てるなら2つ必要になります。
- フタの上に座っても大丈夫ですか?
座れる強度があります。船の座席が埋まっているとき、そのまま椅子として使えます。
まとめ|ストッカーは「大きさ」ではなく「つかみやすさ」で決まる
最後に、カタログを見ているだけでは分からないことを1つ書いておきます。
ストッカー選びで効くのは、入れるものが収まるかどうかではありません。大きさではなく、使いやすさで決まります。浮きスッテは寸法だけ見れば余裕で入りましたが、実際に使うと爪で引っかける動作が増えました。暗い船の上では、その数秒が積み上がります。
だから買う前に確認したいのは、寸法表の数字ではなく「暗い場所で、片手で、手袋のまま取り出せるか」です。この視点はメーカーもレビューも書いてくれません。
そのうえで、順番はこうしてください。まず本体を決める。次にストッカーを2個だけ買う。増やすのは、1回釣りに行ってからです。実際に使うと、どこが取り出しにくいかが自分で分かります。そこから足せばいいので、最初に揃えきる必要はありません。
道具が定位置に収まると、船の上で探す時間が減ります。その時間はそのまま、竿を出している時間になります。
それでは、楽しいイカの数釣りへ。いってらっしゃい。
